Claude Code研修 実施事例|転職前エンジニアの2日間
組み込みソフト開発15年のエンジニアが転職前に受講したClaude Code研修(2日間・計11時間)の実施事例。「AIエージェントを完成させる」という成果物ゴールを「判断力の土台作り」に置き換えた経緯と、DAY1・DAY2で実施した全コマ、実データを持ち込まない原則、個人受講が助成金対象外である点まで解説します。
組み込みソフトウェア開発を約15年経験したソフトウェアエンジニア(本記事では I様 と表記)に対し、Claude Code のマンツーマン研修(2日間・計11時間)を実施しました。転職を前にした受講です。事前面談で最初に合意したのは「何を作るか」ではなく「ゴールをどう定義し直すか」でした。 当初のお問い合わせは「AIエージェントで業務を自動的に行うものを完成させたい」という成果物中心のゴールでした。これを「実務で直面したときに、AIをどう使うか意思決定・実行できる土台作り」という判断力中心のゴールに置き換えて合意し、そこから逆算してカリキュラムを組みました。本記事では、その合意の過程と、実施した2日間の中身を公開します。
この研修の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受講者 | I様(組み込みソフトウェア開発 約15年。要件定義から実装・評価まで一通り経験) |
| 形態・期間 | マンツーマン/2日間・計11時間(5.5時間 × 2日) |
| 受講前の Claude Code 経験 | 未使用(動画で概要を見た段階) |
| 受講の動機 | 転職を控え、入社前に AI 活用スキルを固めておきたい |
| 研修後サポート | 1か月のテキストベース伴走(委託料に含む) |
I様は主要な生成AIの月額プランをすでに契約済みでしたが、用途は勤務先での調べ物にとどまっていました。ツールは持っているが、業務プロセスには入っていない——AI導入がよく止まる地点です。
事前面談でご本人が挙げた課題は、大きく3つに整理できました。
- キャッチアップ:新しい環境で、Wiki の議事録・チャットの会話ログ・課題管理チケット・ソースコードなど、複数のツールに散らばった情報を要点整理して短期で立ち上がりたい
- オンボーディングの仕組み化:後から入るメンバー向けに、ツール設定やアカウント申請などの定型手順を効率化したい
- 日常業務の自動化:返信文の下書き、週報、週次の業界情報レポート、規格・法規テキストから機能/非機能要求の整理、UML・SysML の図の生成、検証項目の作成
設計書や報告書は手入力が中心で作成に時間がかかっており、テンプレート化に着手できる人も時間もない、という状況も共有されました。やりたいことが明確で、手段が固まっていない——研修としては理想的な入口です。
最初のゴールは「AIエージェントを完成させること」だった
問い合わせ時点でご本人が思い描いていたのは、「AIエージェントで業務を自動的に行うものを完成させる」という像でした。2日間で動くエージェントを1つ完成させて持ち帰る。分かりやすく、成果も測りやすいゴールです。
これを事前面談で**「実務で直面した際に、AIをどのように活用し、意思決定や実行を行うべきかを判断できる『AI活用の土台作り』」**に置き換えて合意しました。成果物中心のゴールから、判断力中心のゴールへの置き換えです。I様個人の事情に閉じた話ではなく、Claude Code 研修を検討するすべての発注者に効く論点なので、以下で掘り下げます。
なぜ「成果物ゴール」で研修を発注すると危ういのか
「研修終了時に動く成果物が残ること」自体は重要です。当社も法人研修の選び方で、座学だけの研修を避けるべき理由として真っ先に挙げています。問題は、成果物を「ゴール」に置くか「通過点」に置くかです。ゴールに置いた瞬間、次の4つが起きます。
1. 研修時間が「完成させること」に食われる。 詰まった箇所を講師がその場で手を動かして通せば、成果物は確かに完成します。しかし受講者に残るのは「講師が直してくれた完成品」であって、次に自力で作るための型ではありません。
2. 前提が変わった瞬間に、成果物が価値を失う。 I様のケースがまさにそうでした。研修時点では、これから入る環境でどのツールにアクセスでき、どの権限が下りるのかが未確定です。外部サービス連携(MCP)は接続先組織の管理者権限と許可に依存します——この前提はカリキュラムに明記し、当日も正直に共有しました。この状況で「特定のツールに接続する完成品」をゴールに据えれば、権限が下りなかった瞬間に2日間が丸ごと無駄になります。
3. 完成の定義が曖昧なまま進む。「業務を自動的に行うもの」という表現は、発注側と受注側で解像度が揃いません。どこまで自動なら完成なのか、例外系はどう扱うのか。詰めずに走ると、終了時に「思っていたものと違う」が生まれます。
4. 横展開できない。 成果物を1つ完成させるスキルと、業務を見て「これは AI に任せられる/任せるべきではない」と切り分けるスキルは別物です。後者がなければ、研修で作った1つ以外は増えません。
| 観点 | 成果物中心のゴール | 判断力中心のゴール |
|---|---|---|
| 研修中の主語 | 講師(完成させる責任を負う) | 受講者(判断する練習をする) |
| 前提が変わったとき | 成果物ごと価値を失う | 前提を読み替えて再設計できる |
| 終了時に残るもの | 完成品1つ | 型+その型で作った成果物 |
| 研修後の伸び方 | 頭打ちになりやすい | 自分でテーマを増やせる |
| 評価のしやすさ | しやすい(動く/動かない) | しにくい(だから設計で担保する必要がある) |
判断力中心のゴールには、評価がしにくいという明確な弱点があります。「土台ができました」では検収できません。曖昧にすれば単なる座学の言い訳になる。だからこそ成果物を捨てるのではなく、**「型の副産物として成果物も出す」**構成にしました。
2日間の全体設計:汎用の型を先に固めてから、自分のテーマで実装する
置き換えたゴールから逆算し、汎用の型を先に固めてから、受講者自身のテーマで実装する順序で組みました。座学は最小限です。
ポイントは実装の順序です。3つのニーズを ①キャッチアップ → ③日常業務の自動化 → ②オンボーディング仕組み化 の順に並べました。②を最後に置いたのは、それが「①と③で身につけた型を、他人に渡せる形に整える」作業だからです。作った成果物は受講者側に帰属します。
各コマは「講師のデモ → 受講者が自分で手を動かす → できたかどうかの確認基準」の順で進めました。以下、DAY1・DAY2 の順に中身を書きます。なお以下の記述は、当日用に作成したカリキュラム(進行台本)に定義したコマ割り・重要概念・確認基準に基づくものです。当日の逐次記録は残していないため、台本に無い出来事や受講者の反応、完成した成果物の中身は記載していません。

写真のとおり、講師が代行操作をしないことを進め方のルールにしています。画面を預かって代わりに設定してしまうと、その場は速く進みますが、翌日から自分で再現できません。手を動かすのは常に受講者ご本人です。
DAY1:型を固め、キャッチアップの土台をつくる
オープニング・ゴール設定(15分)
2日間の地図合わせから始めました。①②③の優先順位を口頭で確定し、「まず何ができたら嬉しいか」を1つ引き出しています。この時点で DAY2 に作る候補を仮決めしておくのが狙いです。研修の初手を環境構築ではなくゴール確認に置くのは、判断力中心のゴールを掲げた以上、当日も受講者が主語であり続ける必要があるからです。
環境構築・初期設定(60分)
インストール → ログイン・認証 → エディタ/ターミナル連携 → 基本操作(対話、ファイルの読み取り、編集提案の受け方)を、デモしながら伴走する形で進めました。受講者ご自身の PC で Claude Code が起動し、簡単な質問に回答が返るところまでが確認基準です。
このコマの重要概念が CLAUDE.md です。プロジェクトの前提・規約・禁止事項を書いておくと、Claude Code が毎回それを読んだうえで作業します。プロジェクトに渡す「取扱説明書」だと考えてください。毎回同じ注意書きをプロンプトに書き足している状態は、CLAUDE.md に移すべきサインです。導入手順は Claude Code のインストール方法にまとめています。
プロンプト設計とコンテキスト管理の「型」(45分)
ハルシネーションを抑え、狙った出力を出すための型を扱いました。効くプロンプトの構造、コンテキストの渡し方と削り方、そして Plan mode(実行前に計画を立てさせ、内容を確認してから着手させる)と /clear(会話の文脈をリセットし、不要な履歴を引きずらないようにする)の使いどころを実演しています。
受講者ハンズオンでは、サンプルリポジトリに対して「指定した観点だけを要点抽出し、箇条書きで要約する」を自分で回しました。確認基準は、同じ素材で「雑な指示」と「型どおりの指示」の出力差を体感できることです。ここを体感で押さえておかないと、以降のハンズオンで出力が崩れたときに、原因がツールなのか指示なのか切り分けられません。基本操作は Claude Code の使い方も併せてご覧ください。
MCP 連携で「情報キャッチアップ基盤」をつくる(75分)
散在した情報を Claude Code につなぐコマです。MCP(外部サービスやデータソースに接続するための共通規格)の考え方を説明したうえで、ソースコード管理サービス、チャットツール、社内 Wiki・課題管理ツールといったカテゴリへの接続をデモしました。同時に、実際に使える接続先は接続先組織の管理者権限と許可に依存するという前提も正直に共有しています。
ハンズオンは公開リポジトリと疑似データのみで実施しました。
- リポジトリを読ませ、「構成・主要モジュールの見取り図」を出す
- 議事録/チケット相当のテキストを、目的別に要点整理する
確認基準は「新しい素材を渡す → 要点が返る」というループを自力で1周できることです。外部連携の具体例は Claude Code × MCP に整理しています。
コードベース理解と「最短で立ち上がる」手順化(45分)
新規参画時に全体像をつかむ探索の型——何を、どの順で質問するか——を提示し、受講者ご自身の「キャッチアップ質問テンプレ」を作成しました。確認基準は、そのテンプレを使って未知のリポジトリの概要を短時間で説明できることです。
このコマは翌日への布石でもあります。ここで言語化した手順が、DAY2 で Skill として資産化する対象になります。
まとめ・DAY2テーマ確定(15分)
1日目の振り返りを行い、翌日ゼロから作る②③の成果物テーマを1〜2つに確定しました。「明日は何を作るか」が具体的に決まっている状態で解散するのが確認基準です。
DAY2:自分のテーマで実装し、横展開の型を持つ
DAY1振り返り・本日のゴール(15分)
前日の型を短く復習し、今日作るものの完成イメージ——何を入れたら何が出るのか——を言語化してから着手しました。入力と出力を先に固定するのは、成果物ゴールの弱点として挙げた「完成の定義が曖昧なまま進む」を、実装の直前で潰すためです。
実装ハンズオン Part1 ― 日常業務の自動化(105分)
効果が出やすい定型業務から着手しました。このコマの重要概念は3つです。
- Skill:繰り返す手順を、再利用可能な資産として保存する仕組み
- カスタムスラッシュコマンド:定番作業を短いコマンド1つで呼び出せるようにする
- サブエージェント:調査・実装・レビューなどを役割分担させ、並列で進める
題材は受講者の3大ニーズの③から選ぶ形で、次を用意しました。
- 返信文の下書き自動作成、または週報の自動作成
- 週次の業界情報リサーチ → 要約レポート
- エンジニアリング系:規格・法規テキストから機能/非機能要求を整理する、UML・SysML の構造図やアクティビティ図をテキスト記法(PlantUML・Mermaid など)で生成する、検証項目を作成する
到達目標は、選んだテーマが**「コマンド一発、または定型入力で成果物が出る」状態**になることです。
実装ハンズオン Part2 ― オンボーディングの仕組み化(75分)
後から入るメンバーに「渡せる」資産を作るコマです。ツール設定・アカウント申請・初期セットアップといった定型手順を、「手順書+半自動実行」に落とす設計を伴走しました。手順を Skill とドキュメントに落とし、実行 → チェックの流れまで試しました。
到達目標は「新メンバーにこれを渡せば立ち上がる」原型ができていることです。Part1 で作った Skill と同じ型を、対象を自分から他人に変えて適用する構成になっています。
運用設計・横展開・自走力(40分)
研修後に自分で広げられるようにするためのコマです。Skill の改善ループ、権限と機密情報の扱い、トラブル対処のパターン、他業務への横展開の考え方を扱いました。
加えて、ご要望のあった「現場で人気の便利どころ」として、CLAUDE.md の運用、MCP 連携、サブエージェント、カスタムスラッシュコマンド、コードレビュー/テスト生成の自動化、Plan mode や TDD 的な進め方を実演で紹介しています。到達目標は「次に自分で作るなら何か」の当たりがついていることです。
成果確認・質疑・アフターサポート案内(20分)
作ったものを一緒に確認し、研修後1か月の伴走サポートの使い方と今後のロードマップを案内して終了しました。
2日間で扱った重要概念のまとめ
| 概念 | 何をするものか | 扱ったコマ |
|---|---|---|
CLAUDE.md | プロジェクトの前提・規約・禁止事項を書いて渡す取扱説明書 | DAY1 環境構築/DAY2 運用設計 |
| Plan mode | 実行前に計画を立てさせ、確認してから着手させる | DAY1 プロンプト設計/DAY2 運用設計 |
/clear | 会話の文脈をリセットし、不要な履歴を引きずらない | DAY1 プロンプト設計 |
| MCP | 外部サービス・データソースに接続するための共通規格 | DAY1 キャッチアップ基盤/DAY2 運用設計 |
| Skill | 繰り返す手順を再利用可能な資産として保存する | DAY2 Part1・Part2 |
| カスタムスラッシュコマンド | 定番作業を短いコマンド1つで呼び出す | DAY2 Part1・運用設計 |
| サブエージェント | 調査・実装・レビューを役割分担/並列で進める | DAY2 Part1・運用設計 |
Claude Code の全体像は Claude Code とは?、料金体系は Claude Code の料金に整理しています。
「実データは持ち込まない」を当日の大原則にした
もう一つの柱が、転職先の実データを研修に持ち込まないという原則です。ハンズオンは疑似データ・公開 OSS・ご本人が共有可能な範囲の題材のみで実施しました。事前準備の案内にも「実データは持ち込まない前提」と明記しています。
これは「機密だから触らない」という消極的な回避ではなく、「業務で本番データを扱うときの安全な作法」そのものを持ち帰りの学習項目にする設計です。カリキュラムに置いた項目は次のとおりです。
- マスキングと疑似データの使い分け(どちらをいつ選ぶか)
- 入力が学習に使われない利用形態(ZDR 等)の考え方
- 個人プランで使う際に注意すべき設定を、実際に初期設定として入れる
なお、プロンプトインジェクションや機密情報の漏洩リスクについては、事前面談の段階でご質問をいただきました。その場では、現時点でリスクの整理が進んでいること、法人向けプランの利用やローカル側の適切な設定によって業務利用は可能になることをお伝えしています。
I様が事前面談で挙げていた不安は、まだ何も分からない状態なので、何がどこまでできて、どこからができないのかの線引きが分からない、というものでした。セキュリティ面の「できない範囲」を先に確定させること自体が、判断力の土台になります。
この原則には、進行上の副作用もあります。実データを使わない以上、当日のハンズオンは常に「本番より1段抽象度の高い題材」になる。だからこそ、成果物そのものではなく手順(Skill)を持ち帰る形にしておく必要がありました。題材が疑似データでも、手順は本番に持っていけるからです。実データ前提で組んだ研修は、この移植ができません。
この設計は法人案件にもそのまま転用できます。実データを持ち込まない前提でも研修として成立する構成かは、プロバイダ選定時に確認する価値があります。
研修後1か月の伴走を委託料に含めた理由
この案件では、研修後1か月のテキストベースの実装相談(原則1営業日以内の応答を目指す)を委託料に含んでいます。
理由は単純で、Claude Code の難所は研修中ではなく研修後にあるからです。特に I様のケースでは、研修時点と実務投入時点で環境そのものが変わります。研修で握った型を実環境に当てはめ直す作業が必ず発生する。ここに質問先がなければ、判断力中心のゴールは絵に描いた餅になります。判断力をゴールに置くなら、判断が必要になる場面まで伴走がついていることがセットで必要です。
個人向け研修は助成金の対象外である
個人でお申し込みいただく研修は、人材開発支援助成金の対象外です。この案件でも、費用をご説明する前提として事前面談で明示し、そのうえでご了承いただいています。
| 法人(事業主)が従業員に受講させる | 個人が自費で受講する | |
|---|---|---|
| 人材開発支援助成金 | 要件を満たせば活用しうる | 対象外(全額自己負担) |
| 当社が提供する書類 | 訓練カリキュラム・見積書・契約書・様式第12号・修了証・出席簿など、訓練実施機関が用意すべき書類のみ | 契約書・請求書等 |
| 計画届・支給申請書の作成/提出 | 当社は行わない(事業主または委託した社労士が実施) | 該当なし |
職業訓練実施計画届や支給申請書の作成・提出を当社が代行することはありません。 当社が担うのは訓練実施機関として用意すべき書類の作成・提供までです。受給可否は所管労働局の審査によります(厚生労働省:人材開発支援助成金)。全体像は AI導入で使える補助金・助成金 にまとめています。裏を返せば、個人で受けるより会社として発注したほうが実質負担を下げられる可能性があるということです。
2日間の終了時に持ち帰ることを目指した状態
このカリキュラムで到達目標に置いたのは、次の状態です。
- ①キャッチアップの土台:未知のコードベースやドキュメント群に対して、自分の質問テンプレで概要をつかめる
- ③日常業務の自動化の成果物:選んだテーマが、コマンド一発または定型入力で成果物を出す状態になっている
- ②オンボーディングの原型:後から入るメンバーに渡せる手順書+半自動実行の形になっている
- 横展開の型:Skill を改善しながら、他業務へ自分で広げていく当たりがついている
なお本記事では、受講後の削減時間・削減率といった定量効果、受講者ご本人のコメント、その後の実務での活用状況は掲載していません。確定した記録が手元にないためです。上記はあくまで2日間の到達目標として設定した水準であり、達成された成果として提示するものではありません。
この事例から持ち帰れる3つのチェックポイント
- 「何を作るか」より先に「どう判断できるようになりたいか」を書く。 発注時の要望が成果物名だけになっていないか確認を。成果物は必要ですが、ゴールではなく通過点です。
- 前提が未確定な部分を発注前に洗い出す。 アクセス権限、扱えるデータ、社内ルール。確定していないなら、未確定のままでも成立するカリキュラムを組めるプロバイダを選ぶべきです。
- 実データを持ち込まない構成で成立するか確認する。 疑似データ・公開 OSS で回せる設計なら、社内ガバナンスの整備を待たずに研修を先行させられます。
あわせて、時間が押したときに何から削るかを事前に決めておくことをおすすめします。ハンズオン研修の進行は必ず前後します。この案件でも、進みが速い場合は②③のもう1テーマまたは横展開の実装に充て、進みが遅い場合は①②③のうち本人に一番効く1つに絞って「動くものを1つ持ち帰る」を優先する、という削り順を事前に決めていました。
プロバイダ比較の観点は Claude Code 研修の選び方7チェックリスト、育成計画は AI人材育成ロードマップ、当社の研修内容は Claude Code 研修ページ をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 「AIエージェントを完成させたい」という依頼はしてはいけないのですか?
そうではありません。作りたいものが具体的にあることは、題材が決まりやすくなるので大きなプラスです。危ういのは、それを唯一のゴールに固定してしまうこと。完成物を成果として掲げつつ、評価軸は「同じ型で次を自分で作れるか」に置く二段構えが現実的です。
Q. 個人でも Claude Code の研修を受ける意味はありますか?
転職や独立を控え、新しい環境で早く立ち上がりたいケースでは意味があります。ただし個人受講は人材開発支援助成金の対象外で全額自己負担になるため、勤務先の費用負担で受けられる可能性があるなら、法人としての発注を先に検討することをおすすめします。
Q. 研修に自社の実データを持ち込む必要がありますか?
必須ではありません。この事例では実データを持ち込まないことを大原則とし、疑似データ・公開 OSS で実施しました。マスキングや疑似データの使い分け自体を学習項目にできるため、機密の扱いが未整備な段階でも研修を先行させられます。
Q. 2日間・計11時間では、具体的に何を扱うのですか?
この事例では、DAY1 に環境構築・初期設定、プロンプト設計とコンテキスト管理の型、MCP 連携によるキャッチアップ基盤、コードベース理解の手順化を、DAY2 に日常業務の自動化と、オンボーディングの仕組み化の実装ハンズオン2本、運用設計・横展開を実施しました。扱った重要概念は CLAUDE.md、Plan mode、/clear、MCP、Skill、カスタムスラッシュコマンド、サブエージェントです。
Q. エンジニア経験が長い人でも Claude Code 研修は必要ですか?
I様は組み込みソフトウェア開発を約15年経験されていますが、受講前の Claude Code は未使用(動画で概要を見た段階)でした。開発経験の長さと、AI を業務プロセスに組み込む設計力は別のスキルです。本カリキュラムでも、開発の基礎説明に時間を割かない代わりに、型づくりと運用設計に配分を寄せています。
Q. 研修後のサポートはどのくらい必要ですか?
最低でも1か月は、テキストで質問できる導線を確保することをおすすめします。環境が変わる前提の受講では、型を実環境に当てはめ直す局面が必ず来るためです。
本記事は、受講者ご本人の内容確認と掲載許諾を得たうえで公開します(許諾が確認できるまで公開しません)。氏名・屋号はイニシャル表記とし、勤務先・転職先が特定されうる情報、実施場所、具体的な業務データ・契約金額は掲載していません。
5 年の事業責任者キャリアと、ここ 2 年の生成 AI 業務改善を主戦場に、Claude Code を含む AI ツールの組織導入・プロンプトチューニング・PdM/PM を専門とする。YouTube『【アイ】のAIでできるチャンネル』で AI 活用ノウハウを継続発信中。
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