Claude Code研修 事例|未導入から6時間でLP公開
Claude は無料版、Git・GitHub・Claude Code はいずれも未導入だったエステティックサロン運営企業のK様が、マンツーマン1日レクチャー(6時間・休憩含む)で環境構築からLP制作・公開まで到達した記録。当日のタイムライン、30分を要したGitトラブル、到達できた範囲とできなかった範囲を公開します。
エステティックサロンを運営する企業で事業の意思決定を担う K様は、マンツーマンの1日レクチャー(オンライン・6時間)で、Claude は無料版のみ・GitHub も Claude Code も未導入という状態から、当日中に Windows PC 上で Claude Code が動く環境を構築し、新規事業のランディングページ(LP)を制作して Vercel へデプロイ、公開URLの生成までを確認しました。
本記事は当日の全記録(最終タイムスタンプ 6時間14分の文字起こし)をもとにした受講事例です。うまくいった部分だけでなく、開始直後に30分以上を要した環境トラブルや、事前カリキュラム案どおりには進まなかった事実も含めて時系列で公開します。
この事例の要点(30秒サマリ)
- 受講前:Claude は無料版のみ。Git / GitHub / Obsidian / Claude Code はすべて未導入。Windows PC。
- 開始30分後:PC に Git が入っておらず Claude Code が動作せず。PC 再起動を含めて復旧に30分前後を要した。
- 6時間後:Claude Code が自律的に作業する環境が完成し、新規事業の LP が公開URL付きでデプロイ済み。
- 当日の中身:事前カリキュラム案(記事リライト/音声分析)ではなく、環境構築と LP 制作・公開に振り切った。
受講者と実施形式
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受講者 | K様(エステティックサロンを運営する企業/事業の意思決定を担当) |
| 実施時期 | 2026年7月 |
| 形式 | オンライン(Google Meet・画面共有中心)のマンツーマン |
| 実施時間 | 6時間(適宜の休憩を含む。記録上の文字起こしは6時間14分) |
| 受講環境 | Windows PC(メモリ16GB)。画面共有用にもう1台を用意する2台体制を推奨 |
| 当日の主テーマ | Claude Code が動く環境の構築と、新規事業 LP の制作・公開 |
法人向けの2日間研修(合計11時間)とは別枠の、単発1日・マンツーマン形式です。研修の型そのものの違いは Claude Code 法人研修プロバイダの選び方 に整理しています。
受講前の状態:ほぼゼロからのスタート
受講開始時点の状態を整理すると次のとおりです。
| 項目 | 受講前の状態 |
|---|---|
| Claude | 無料版のみ。デスクトップアプリも未導入 |
| Claude Code | 未導入 |
| GitHub | アカウントなし |
| Git | PC に未インストール(事前確認できておらず、当日判明) |
| Obsidian | 未導入 |
| Vercel | アカウントなし |
| 開発の経験 | 生成AIのチャットで簡易的なホームページを作った経験のみ |
| 日常のAI利用 | Google Workspace の Gemini と ChatGPT が中心。AIエージェント系は未経験 |
Web 制作については、受講者ご本人が事前にこう話しています。
「前にチャットGPTかジェミニで簡単なホームページは作ったんですけど、クオリティは全然低かった」 「業者使ったらやっぱ高い」「また改善もしなくちゃいけない」
「一度は自分で試したが品質に納得できず、外注はコストと改修負担が重い」——中小企業からよく聞く行き止まりからのスタートでした。
当日6時間のタイムライン
以下は、文字起こしのタイムスタンプに沿った実際の進行です。
| 経過時間 | 実施したこと | 状況 |
|---|---|---|
| 0:00〜0:20 | Claude の有料プラン加入、デスクトップアプリ導入、GitHub アカウント作成、Obsidian インストール、GitHub Desktop の連携 | 順調 |
| 0:20〜0:30 | Claude Code の初期設定。作業ディレクトリ未指定でエラー → 専用フォルダを作成して指定 | 小さくつまずく |
| 0:30〜1:00 | Git が未インストールで Claude Code が動かない。 ターミナルからの導入 → Git for Windows の再インストール → PC 再起動 | 想定外の停滞 |
| 1:00〜1:30 | セッション構造の説明、Chrome DevTools の MCP とブラウザ拡張の導入。Node.js などの依存環境は Claude Code 側が自動構築 | 復旧して加速 |
| 1:30〜2:00 | 社内の管理用スプレッドシートを Claude Code から読み書きできるよう連携。音声でまとめて指示を出す運用を実演。Git CLI を導入 | AIが自律作業を始める |
| 2:00〜3:00 | 新規事業の要件(想定顧客・提供価値・導線)を言語化して Claude Code に入力し、LP の初版を生成 | 制作フェーズへ |
| 3:00〜4:00 | 参照デザインとの比較、レスポンシブ調整、画像生成 API を接続して LP 用画像を自動生成・配置。ローカルでプレビュー確認。この時間帯にデプロイを試みるがタイムアウトで失敗 | 品質を詰める/1度目の失敗 |
| 4:00〜5:00 | Vercel アカウント作成と GitHub 連携。音声入力ツール(AquaVoice/月額1,600〜1,700円程度)を導入 | 公開準備 |
| 5:00〜5:20 | デプロイを再実行し、公開URLの生成を確認 | 公開達成 |
| 5:20〜6:00 | 今後の業務改善テーマ(管理シートの作り直し、事務作業の自動化など)を壁打ち | 応用 |
| 6:00〜6:14 | リポジトリ運用、コミット/プッシュの実演、ブランチの解説、総括 | 運用の型づくり |
環境構築(Node.js のインストールなど)は Claude Code 自身がターミナルを操作して自動実行しました。講師からは当日「手動で行う場合と比べて数時間の短縮になっている」と説明していますが、これは講師の経験に基づく口頭の見立てであり、計測した数値ではありません。ここは非エンジニアが従来もっとも脱落しやすい工程で、インストール手順の記事で解説している作業の多くを AI 側に肩代わりさせられるようになりました。
つまずいた30分:「Git が入っていない」
当日いちばん時間を取られたのは、開始30分後に発生した Git 未導入の問題です。
Claude Code はバージョン管理に Git を使う前提で動くため、Git が入っていない PC ではエラーになります。この日は次の順序で対応しました。
- Windows のターミナルからコマンドで Git を導入 → Claude Code が認識せず
- Git for Windows のインストーラーを取得して再インストール → まだ認識せず
- PC を再起動して環境変数を反映 → ここでようやく動作
トラブル自体は珍しいものではありませんが、講師側も想定していませんでした。終盤に講師本人がこう振り返っています。
「あそこでつまづくとは思わなかった。正直、今までつまづくことなかった」
この30分から読み取れる示唆は3つです。
- 1日型では、環境差分がそのまま時間のロスになる。 事前に Git・Node.js の有無を確認できていれば、この30分は制作に回せました。
- Windows ではパスの反映に再起動が必要なケースがある。 「インストールしたのに認識しない」ときの定番の解決策です。
- 詰まった時間そのものが学習になる。 受講者はこの過程で、講師のガイドのもとターミナルにコマンドを入力してインストールを進める操作を経験しました(受講後に自力でターミナルを使えているかは、後述のとおり確認していません)。
1日型の受講を検討される方は、申込み前に Git / Node.js の導入状況とターミナル(コマンドプロンプト/PowerShell)の利用可否、および管理者権限の有無をご自身でご確認ください。
事前カリキュラムどおりには進みませんでした
正直に書いておくべき事実として、当日の内容は事前に用意したカリキュラム案とは大きく変わりました。
| 事前カリキュラム案 | 当日に実施したこと |
|---|---|
| 既存 SEO 記事のリライト演習 | 実施せず |
| 音声データの分析による勝ちパターン抽出 | 実施せず(今後の構想として議論のみ) |
| 経営指標の可視化デモ | 実施せず(管理シート連携の設定まで) |
| (計画外) | Claude Code が動く環境の構築 |
| (計画外) | 新規事業 LP の制作・デプロイ・公開 |
理由は単純で、開始直後に環境構築で時間を要したことと、受講者にとって優先度が高いテーマが「新規事業の立ち上げ」だと当日の対話で明確になったことの2点です。マンツーマン形式では、その場で優先順位を組み替えたほうが持ち帰れる価値が大きくなります。
裏を返せば、1日型は「事前に決めた全項目を消化する」形式には向きません。複数テーマを確実に消化したい場合は、2日間(合計11時間)の Claude Code 法人研修 のように時間を確保した設計のほうが適しています。
6時間で到達した状態(Before / After)
| 項目 | 受講前 | 6時間後 |
|---|---|---|
| Claude | 無料版 | 有料プラン+デスクトップアプリ |
| Claude Code | 未導入 | 初期設定・作業ディレクトリ設定まで完了し、自律作業が可能 |
| Git / GitHub | 未導入・アカウントなし | Git 導入済み。アカウント作成、GitHub Desktop 連携、プライベートリポジトリの作成まで |
| バージョン管理 | 未経験(GitHub アカウントなし) | コミット/プッシュの手順、履歴の見方、ブランチの考え方を講師が実演・解説(受講者本人の操作は当日のガイド付き) |
| ブラウザ操作の自動化 | なし | MCP とブラウザ拡張を導入し、AI がブラウザを操作できる状態 |
| ナレッジ管理 | なし | Obsidian の保管庫を作成 |
| 指示の出し方 | キーボード入力のみ | 音声入力ツールを導入し、全アプリで音声指示が可能 |
| 制作物 | なし | 新規事業の LP を1本制作し、Vercel へデプロイして公開URLを取得 |
デプロイは一度で通っていません。3時間台の試行はタイムアウトで失敗し、5時間台の試行はセッションの指定を誤って空振りしました。2度の失敗を挟んで、5時間20分ごろにようやく公開URLが生成されています。
公開直後、受講者ご本人はこう評価しています。
「ロゴをちょっと新しいのを入れて軽く直したら、そのままいけるレベルですね」
講師からは比較として「LP なんて本来、業者に頼むと納期1週間・2週間とか普通にかかる」と説明しています。これは制作会社の仕事を否定するものではなく、たたき台を自社の手元で当日つくれることの意味を示す比較です。
受講者の声(当日の発言より)
締めくくりの時間に出た発言です(記録は自動文字起こしのため、言い直し・相槌・音声認識のゆらぎのみ整えています)。
「思ったよりは簡単ですね」
「最初バタバタして、どうなることかと思いましたけどね。さすがです」
「設定周りはもう、わけわかんなかった」
「やれるとこ、まずやるわ」「ちょっと触ってみます」
「設定周りは自力では分からなかった」が「使うこと自体は思ったより簡単」——この2つが同時に出てくるのが、Claude Code 導入支援の現場でもっとも典型的な反応です。難所は AI の使い方ではなく、その手前の環境構築にあります。日常的な操作の感覚は 非エンジニア向けの使い方基礎編 を参照してください。
1日レクチャーで「到達できる範囲」と「できない範囲」
この事例から言える現実的な線引きです。
| 到達できた(当日中に確認済み) | 到達できなかった(当日は未実施・今後の課題) |
|---|---|
| Claude Code が動く環境の構築(Windows) | 社内メンバーへの展開・教育 |
| GitHub / Git のアカウント作成と、履歴管理(コミット/プッシュ)の実演 | 既存業務フローの本格的な置き換え |
| ブラウザ操作の自動化環境(MCP・拡張機能) | 既存コンテンツ資産の改善サイクル構築 |
| LP を1本制作し、公開URLの生成まで | 公開後の運用・効果測定 |
| 音声で AI に指示を出す環境のセットアップ | 蓄積データを使った分析・自動レポート |
当日終了時点で 確定したのは「方針」であって「成果」ではありません。管理用スプレッドシートの作り直し、事業ごとのリポジトリ整理、LP を量産する体制づくり、事務手続きの自動化などは「次にやること」として整理された段階であり、本記事では成果として扱っていません。
また、受講後の運用状況(自走できているか、削減できた工数、LP の成果)は執筆時点で確認していません。「何時間削減できた」といった数値は、確認できていない以上、記載しない方針です。
同じ結果を再現するための3つの準備
- 環境の事前チェック:Git・Node.js の有無、ターミナルの利用可否、管理者権限。揃っていれば当日を制作に全振りできます。
- テーマを1本に絞る:6時間で複数テーマの消化は現実的ではありません。「持ち帰る成果物」を1つ決めるのが最短ルートです。
- 成果物を置く場所を先に決める:リポジトリと公開先を決めておくと、「作ったが公開まで届かない」状態を避けられます。
外部サービス連携まで含めて自動化したい場合は MCP の実務構成、プラン選定は 料金プランの比較、全体像は Claude Code とは?2026年の完全ガイド が判断材料になります。
よくある質問(FAQ)
Q. 非エンジニアでも、1日で Claude Code を使える状態になりますか?
この事例では、Claude 無料版のみ・Git も GitHub も未導入という状態から、6時間(休憩含む)で Claude Code が動く環境の構築と LP の公開まで到達しました。ただし開始直後に環境トラブルで30分前後を要しており、PC の状態によって進み方は変わります。
Q. Windows でも Claude Code を導入できますか?
導入できます。この事例は Windows PC(メモリ16GB)での実施です。ただし Windows では、Git のインストール後にパスが反映されず PC の再起動が必要になるケースがあります。「インストールしたのに認識されない」ときは再起動を試す価値があります。
Q. 1日6時間で LP の公開まで到達するのは一般的ですか?
この事例では到達しましたが、環境構築の所要時間と、テーマを1本に絞れるかで大きく変わります。当日もデプロイは一度で通らず、2度の失敗を挟んで公開に至りました。「6時間あれば必ず公開できる」と保証できる性質のものではありません。
Q. 事前に決めたカリキュラムどおりに進まないことは多いのですか?
マンツーマン形式ではよくあります。この事例でも、事前案の記事リライトや音声分析は実施せず、環境構築と LP 制作に振り切りました。受講者にとっての優先度が当日の対話で変わるためです。複数テーマを確実に消化したい場合は、時間を確保した形式を選ぶほうが確実です。
Q. 1日レクチャーと2日間の法人研修は、どう使い分けますか?
1日型は「環境を立ち上げ、成果物を1つ持ち帰る」ことに向いています。社内展開・セキュリティ設計・複数テーマの実装まで含めるなら2日間(合計11時間)の法人研修が適しています。詳細は Claude Code 法人研修 と 研修プロバイダの選び方 をご覧ください。
Q. この形式は人材開発支援助成金の対象になりますか?
本事例では助成金の適用可否を確認していないため、この事例をもって「対象になる」とは申し上げられません。一般論として、人材開発支援助成金は事業主が雇用する雇用保険被保険者に訓練を実施する制度のため、個人(個人事業主・フリーランス)としての受講や、事業主・役員ご本人としての受講は原則として対象外です。法人研修については、当社は訓練実施機関として用意すべき書類(訓練カリキュラム・見積書・契約書・修了証・出席簿・様式第12号など)の作成・提供のみを行い、職業訓練実施計画届や支給申請書の作成・提出(申請代行)は行いません。これらは貴社または委託される社労士が実施いただく形になります。最終的な受給可否は所管労働局の審査によります。
本記事は、社名・氏名をイニシャル表記とし、具体的な業務データ・経営数値・新規事業の内容・制作物のURLは掲載していません。掲載内容は受講者ご本人にご確認いただいたうえで公開します。
5 年の事業責任者キャリアと、ここ 2 年の生成 AI 業務改善を主戦場に、Claude Code を含む AI ツールの組織導入・プロンプトチューニング・PdM/PM を専門とする。YouTube『【アイ】のAIでできるチャンネル』で AI 活用ノウハウを継続発信中。
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